若さを保つ食生活-発酵食品とアンチエイジング

高崎市消費生活センター講演
協力・一般社団法人全国直販流通協会

先日開催されました東京農業大学名誉教授
中西載慶先生のお話を聞いてきました。

専門分野は微生物や醸造で長年研究をされてきた先生のお話を伺い
「腸は第二の脳」という言葉や「腸活」といった言葉がまだ世の中に出回る前から
研究をし、そして先生自身も日々の食生活で心掛けている事の一つに
「味噌汁は具沢山がオススメ」という言葉がありました。

「具沢山味噌汁」は私自身もとても思い入れがあり、
いまの食育講師として道を歩むきっかけの一つでもある一品です。

仕事や子育てが今よりもっと忙しかった時
忙しさを理由に食生活が乱れた時期がありました。

もちろん今でも忙しく、ゆっくり食事の支度ができない時もあります。

しかし、いまは対処法を知っています。

“こんな時はこうしよう!こんな時はこれだ!”

まだまだ今ほどの知識や策はなく、当時は日々の疲れが取れずに毎日朝を迎える自分。

しょっちゅう風邪を引きやすいこども達。

「本当はこども達の為にも自分の為にもゆっくりおいしい料理を作りたい」

こう思いながらも、実際は時間に追われる日々。

どうしたら短い時間で簡単に、しかも栄養も摂れておいしいごはんが作れるのか…

あまり加工食品(味の濃い冷凍食品やお惣菜)を積極的には食べたくない当時の自分が辿り着いたのが、そうです、「具沢山味噌汁」なのです。

具沢山味噌汁を実施するようになってすぐに感じた事はまず自分自身のコンディションが良いということ。

毎朝だるい、という億劫さを日に日に感じにくくなったということを実感しました。

そして、こども達も気が付いたら“あれ、最近、風邪っぽい症状があまり気にならない”

一週間経ったか経たないかという短い期間でこんなに元気になっちゃった・・・?

という位“なんだか調子が良いぞ!”という変化を感じたので、

そこからほぼ毎日の「具沢山味噌汁作り」にハマっていました。

いろんな食材の組み合わせを試してみてこれなら子供たちが野菜をいっぱい食べてくれる!

と、こども達が「具沢山味噌汁」をもりもり食べる姿が嬉しくて仕事が終わるとジャージにエプロン姿(当時はジャージが仕事着でした)で

帰宅後真っ先に調理をスタートしていた頃を懐かしく思い出しました。

“あぁ、あの頃は本当に必死になってがんばっていたな”

まだまだ幼い息子達の姿を思い出し…

あの頃の自分が「このままの食生活ではいけない気がする」と必死に策を考え実践し

その経験がいまの仕事にも繋がっています。

さて、中西先生のお話の中にもありましたが

「3~4歳までの食生活で一生の腸内環境が決まる」というフレーズに

・三つ子の魂百まで

このことわざが浮かびました。

赤ちゃんはお母さんのお腹の中(無菌状態)で守られて育ちますが、初めて外の世界に行くときに、産道を通りここでまずお母さんの腸内環境の菌に触れます①

その後母乳で育ち離乳食→幼児食→普通食②と進むわけですが

この、①産道をとおる時→お母さんの腸内細菌の菌の影響を受けるそうです。

遺伝以外で、こういった部分でこどもへの影響が及ぶのか、と私は以前本でも読んだことがあるのですが衝撃を受けました。

このことを知ってたら“もっとちゃんとした食生活をしよう!”と思う方がいるかもしれませんよね

そして、②についてはこども自身が口にするもの=食生活です。

3~4歳までの食生活によって腸内に済む細菌の状態が決まる。

これは生きている間一生変わらないとの事。

“あぁ、なるほど、納得。”私にも身に覚えがあります。

長男は第一子なので、私も真面目に幼少期は食にかなり気を付けていました。

おかげさまで肌もきれいです。

しかし、次男は長男がいての育児だったため少し気が緩んでいました。

長男ほどは気を付けず、幼い頃から市販のものも割と早い段階からあげてしまっていたな…と今になって大反省しています。

次男は少しアレルギーやアトピー…まではいかないものの少しかぶれやすかったり肌も弱いかなと感じる事が多かったのです。

今になってみると原因は食生活に合ったんだという事が実感としてもありますが

この事を当時の自分が知っていたらな、、、と後悔しています。

情報はいつ、どこで、どのタイミングで目にするか耳にするか

この情報との出逢いで人生が変わることだってある、と私は思います。

どうか、今まだ幼いお子さんがいらっしゃる親御さん

またはお孫さんがいらっしゃる方がこちらの記事を目にして下さっている場合は

今一度、ご自身の食生活を見直してみて頂きたいです。

あるいは将来こどもを授かりたい、とお考えの方ももちろんです。

自分は関係ないかもしれないけど周りで当てはまる方がいる、という方にもぜひお願いしたいです。

幼少期の食生活で一生の腸内環境が決まる、と聞くと

“え、うちはもう手遅れだ…”と肩を落としてしまう方もいるかもしれませんが、

安心してください。

その人の中に住む細菌の特徴は決まってしまいますが、日々の食生活で食べるものを意識すれば腸内環境はいかようにも変えられるのです。

その為にはいろんな食材を少しずつバランスよく食べ、発酵食品も取り入れ

そして食事のみならず、適度な運動と良質な睡眠です。

人間らしい普通の生活をしていたら十分なのです。

ですが、この普通って一体、なに?

という現代の情報過多の時代では普通を見直すきっかけが必要なのかもしれませんね。

ぜひ、一度いまのご自身の生活習慣を見直す時間を作ってみてくださいませ

わからない方はkohanakitchenと一緒に考えましょう!

長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。

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